2013.06.11更新



先週末、財布の中身を整理していたら、

ちょうど1ヶ月前に太田さんと一緒に行った、
高尾山のケーブルカーのチケットが出てきました。
 
ボクにとって捨てられないもののひとつ。
柄にもないのですが、まぁ、お守りみたいなもんです(^_^;)


高尾山、登るには3つの方法があるのですが、

 

ひとつ目は、もちろん「歩き~」!
噂では、1~2時間ちょっとあれば、頂上に着いちゃうそうです。
 
噂では…。というのも、
ボクは、今まで、何度も何度も高尾山に行ってますが、
歩いて登ったことは一度もありません。
歩きではなく、いつも「リフト」か「ケーブルカー」
 
そう、ふたつ目の方法は、その「リフト」です。
そして、これは、ボクのお勧めでもあります!
 
ふたり乗りのリフトで、約15分くらいの空中散歩。
特に天気が良い日なんて、本当に気持ちがいいんです。
見渡す限り、緑でいっぱいですからね!!
 
太田さんとも、以前(5、6年前)までは、
リフトに乗って登っていました。
 
ただ、今では、杖が手放せなくなった太田さんにとって、
リフトへの乗り降りは、かなり恐いことのようで…、
最近では、みっつ目の方法「ケーブルカー」になりました。
 
確か、高尾山のケーブルカーは、
その傾斜角度が日本一だったと思います。
 
さすがの日本一!?これが、かなりの急こう配でして、
登りでは進行方向に、下りでは、後ろ向きに座っていないと、
座席から、前のめりに滑り落ちそうになります。
 
なので、太田さんはいつも無理はしません。
もし、混んでいて、席に座れなさそうなときは、
一本あとのケーブルカーまで待ちます。
 
そう、安全第一なのです。
 
 
ただ、「リフト」にしても、「ケーブルカー」にしても、
頂上までは運んではくれません。
 
そもそも、太田さんにとっての高尾山に行く目的は、
頂上ではありません。
 
頂上までの道のりの途中にある、
「薬王院」というお寺で、お参りをすることなのです。
 
 
ケーブルカーを降りて、約1時間、多少の上り坂ではあるものの、
舗装された山道をゆっくりゆっくり歩くと、その薬王院に辿り着きます。
 
そこで、1本1,000円のロウソクの箱に、“願い事”を書いて、
お供えをすること、それが目的です。
 
 
太田さんは、決まって、自分の分と、
ひとり息子さんのご家族の分と、2本お供えします。
 
自分の分には、「身体健全」、
息子さん家族の分には、「家内安全」と書いて。
 
こういうのがあまり得意ではないボクも、一応はお供えをします。
司法書士の受験をしていたころは、
「合格祈願」なんてことも書いたこともありましたが、
今では、「身体健全」。他に望むものはありません。
 
はい。お陰さまで元気にさせてもらっています(^^)v
 
 
その後、ケーブルカーの往復切符を使って下山してくると、
ちょうどお昼時なので、高尾山のふもとで、名物の“そば”を食べます。
名物だけあって、高尾山の“そば”は、とっても美味しいです(^^)/
 
ただ、太田さんはと言うと、“うどん”なのです…。
以前、“そば”を食べて体調が悪くなったことがあるそうで、
心配性の太田さんは、必ず、うどん…。
 
「こんなところまで来て体調を悪くして、
お兄ちゃんに迷惑でも掛けたら、私は生きて帰れんわ~(笑)」
 
そんな太田さんは、いつも、“てんぷら・うどん”を頼みます。
なのですが、その“てんぷら”の殆どは、ボクが食べることになります。
しかも、“うどん”の半分も、結局は、ボクの器へ…(^_^;)
 
特に大食いではないボクですが、ありがたく頂きます。
高尾山の帰りは、いつもおなかがいっぱい。
とても幸せなことです(^^)v
 
 
思い返せば、牛乳配達のアルバイトで、
配達先のおばあちゃんと知り合って、もうかれこれ約12、3年…。
太田さんは、いつもボクに良くしてくれました。
 
「よく高尾山に行くのよ!」という話を聞き、
なにげなく「ボクも行ってみたいなぁ」と言ってから、
もう、20回近くは一緒に行ったと思います。
太田さんが元気な頃は、1年に3回行った年もありました。
 
 
ある時、太田さんと約束していた高尾山に、
突然、ボクが行けなくなったことがありました。
 
でも、そんなときでさえ、太田さんは、
「お兄ちゃんが行けなくなったのに、ひとりで行ってごめんねぇ。
お兄ちゃんも、高尾山に行きたかったでしょう。
でも、お兄ちゃんの分のおロウソクも、ちゃんとお供えしておいたからね。
だから、大丈夫だよ。」
って、高尾山から帰って来てすぐに、謝りの電話をくれた…。
謝らんといけんのはボクの方なのに…。
 
 
今回の高尾山、
晴れ女&晴れ男のコンビには珍しく、天候には恵まれませんでした。
それでも、「ケーブルカー」&「おロウソク」&「てんぷら・うどん/そば」、
無事に終えることが出来ました。
 
久々の高尾山に、太田さんはとっても喜んでいました。
ボクも、心から安心しました。
 
 
ただ…、今回の高尾山、
今まででよりも、極端に時間が掛かりました。
 
今まで、平気で歩いていた道のりでさえ、
「ちょっと疲れたなぁ…」と言っては、休憩を挟む太田さんに、
ボクは、ショックで…。
 
「もうちょっとだけ歩いたら、ベンチがあるよ?」
 
「ん~、でも、ここでちょっと休むわ
私も、いよいよ老いぼれだわ~(笑)」
と、いきなり座り込む太田さん。
 
「なに言うとるん(笑)
今日は天気が悪いから、勝手が違うだけだよ」
 
 
下山後、いつものうどんを食べながら、
「今日は、お兄ちゃん、ありがとね!
今年も来れたなぁ。私もまだまだ元気だわ~(笑)
次は、秋に来れるかねぇ~」と、
嬉しそうに、ただ、どことなく不安そうに話す太田さん。
 
「そうだよ!まだまだ元気だよぉ~!!
秋??そうね~夏だと暑くて大変なんで、
ちょっとだけ涼しくなってからがいいよね!
よし、次は、秋に来よ~う!!
それまで、太田さん、ガンバって鍛えとかんとねっ!」
 
「でも、私、それまで、生きとるかなぁ~(笑)」
 
「はぁ~!?」
 
 
前回のケーブルカーのチケットは、2012年4月22日、
今回が、ちょうど約1年振りの高尾山でした。
 
前回の高尾山、
実は、その時にも、同じようにうどんを食べながら、
「次は、秋に来ようね」って約束をしました。
 
ただ、太田さんの体調のこともあり、
残念ながら、その約束は果たせませんでした。
 
で、約1年振りの今回の高尾山、
今までになくキツイ思いをしたのは、
太田さん本人が、一番気付いているはずです。
 
ここ何回かは、高尾山から帰って来て、
しばらくすると、体調を崩すこともありました…。
 
 
 
うん。
でもね。
正直、ボク自身は、
高尾山なんて、どうでもいいんです…。
 
確かに、高尾山は、とてもきれいな山です。
 
でも、リフトも、ケーブルカーも、美味しいそばもどうでもいいし、
ロウソクや願い事だって、どうでもいい。
 
 
ただ、ただただ、
これからも太田さんが高尾山に行ければいいなぁって思います。
 
これからも、
「今年も、高尾山にお参りできたから、私もまだまだ大丈夫だわ~」
「今年も、おロウソクのお供えができたわ~」
って、安心する太田さんの顔が見れればいいなぁって思います。
 
毎回毎回、決まった場所でおにぎりを食べ、
毎回毎回、お清めの水を一口だけ含んでは、
「これを飲むと3年長生きができるからね~」
って、言い続けて欲しいいなぁって思うんです。
 
もちろん、その時は、ボクも一緒で、
「お兄ちゃんもお参りできて良かったね~」って、
太田さんが喜んでくれれば、それだけでいいなぁって。
 
そして、これからも、「次は~」って、
大切な、“次の約束”が出来ればいいなぁって。
 
 
 
 
秋かぁ。
 
秋の次は、春だね




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